体育館にゼェゼェと呼吸器困難になりながらも奏は咲と時雨君を探していた。 「かなでちゃーん!」 「あ、…時雨君…」 言葉が途切れながらフラフラとした足取りで自分のクラスの集合場所まで歩いていった。 「奏大丈夫?」 大丈夫、と息をハァハァ吐きながら呟いた。 「奏ちゃん…なんかエロい」 「時雨黙れ」 「あ、ありがとう…?」 「奏は息整えてね?時雨は帰れ」 「うん」「ひどっ!」