ひらり、ひらり さくらの舞う季節。 私は新しい制服に身を包みスンっと息を吸った 「…よし。」 ポツリと私の声が小さく響いた。 「いってきます。」と言う声を部屋に残し私は外に出て空を見上げた。 今度は外で。今度は大きく息をスウッ吸うと、春の香りが肺いっぱいに溜まった気がした。