龍「よぉ…」

な、んで…ここにいるの?
今一番会いたくない人がなんで?

「どーしたの?」

私はできるだけ平然と答えた

龍「お前を待ってたんだよ。朝比奈とどっか行ったっきり戻って来なかったから」

なんで?だからなんなの?心配してたとでも言うの?

「へ、へー、そーなんだ。なんか
ごめんね。じゃあ、私帰るから」

私がカバンを持った瞬間

グイッ

「キャッ…」

龍「なんで帰んの?」

「なんで…そんなこと聞くの?私、龍の彼女でも、なんでも、ないんでしょ?」

こんなこと、言ったら涙出そうになっちゃうよ…

龍「はぁ?そんなこと俺言ったか?」

ありえない…もう…我慢の限界だよ…

「私は…龍…ごめん。もう、私と別れて…グスッ」

ダメだ。泣いちゃダメだ。
そう思うと余計に涙が溢れてくる。