いつか、また会える日まで。

「ひどっ!…じゃなくて、今の加菜ちゃんの体はね、ほぼ初期と一緒!!でもね、今までにこんな前例が無いからこれからの事が分からない。だから、前よりこまめに検査に来て欲しい。….手遅れに、なる前に……。あと、ちゃんと毎日体温や血圧、健康状態をこのノートにつけること!」


そう言われて渡されたのは、グラフノートだった。


母子手帳もこんなページなかったっけ?


と、かつて見せてもらったことがある母子手帳を思い出していた。


「薬の量はへらしておくよ。ただ、何かあったら絶対に来ること!

……ここまで分かった?」



理解はしたよ?


「もしものために、知っている人に薬とか病院の場所とか言っておいた方がいいかな?」


私は気になったことを聞いてみた。


ほら、生徒会メンバーや先生とか、…あとクラスメイトとか?

「!!理解者!……そーゆーこと。」


その声は、私には聴こえて居なかった。



一息つくと、

「絶対言っておいて!あと、これから出るかもしれない症状も。知っている人全員じゃなくても、普段一緒にいる人や先生だけでいいよ。進行度とかはどっちでも。」