みんなでまた会えた。



みんなと笑顔になれた。





「あの時、クラスのみんなや咲夜たちが前を向かせてくれたからだよ!私、あの病気で治った人第一弾になれたよ!」



「みんな、ありがとう!!」



みんなで笑いあっていると、



「あっ、そうだ!」



咲夜が思い出したように言った。



「義母さんに今日来れるかもしれないって聞いてたから持ってきてたんだ。覚えてるか?」



咲夜の鞄から出てきたのは、あの時の大きなお守りだった。


「覚えてるよ。ここは私が縫ったところだから」



お母さん、伝えておいてくれたんだ。



「ここの縫い目の人、大きくない?!」


「あ、それ思ったー!」



そんな話になっていると、



「縫ったの私よ」



綾ちゃんが言った。


「えっ意外!」


「仕方ないじゃない。普段は黒岩がやっていたんだもの」


「まぁ、仕方ないね。それは」


「と、それで思い出した。美緒と黒岩、付き合ってるのよ」