しばらく歩くと、同窓会の会場であるレストランが見えた。
名簿に、私の名前はあるのだろうか。
卒業していないのに、私の名前はあるのだろうか。
ドキドキしながらレストランに入る。
「すみません、森山手学園第41期生の同窓会に来たんですが……」
「あ、山中 加菜様ですね。ご案内致します」
店員さんが言うには、私以外は、全員揃っているらしい。
廊下通っていくと、暫くして声が聞こえてきた。
「楽しいけどさぁ、なんかつまんなくねぇ?」
「山中さんじゃないか?あ、おい。山﨑ぃ」
「……んだよ」
あ、咲夜の声だ。
全然変わってない。
「山中さんが居ねぇからって、そんな不貞腐れんなよ。山中さんと別れてんなら俺、貰っていい?」
「あぁ?テメェ勝手なこと言ってんじゃねーよ!俺らが別れるわけねーだろ。第一……一応プロポーズされてるし」


