──ガラガラ
春と2人で音楽室へと行くと、そこにはもう他のメンバーは来ていた。
咲夜と尚真はギターのチューニング、響也はドラムの位置を合わせていた。
「……響也……ここでドラムの高さ合わせても意味ないんじゃない?」
私は思わず言った。
「……?」
「ドラムは体育館で使うでしょ?4階の音楽室から他校舎まで運ぶんだよ?そしたらずれるじゃない」
そう、詳しく説明する。
すると、響也はハッと眠たそうな目を開き言った。
「……多少……ズレがマシになる……はず?」
「……そっか」
「それよりお前ら、そんなところにいないで早く着替えろ」
咲夜に言われ、自分たちが入り口にいることに気がついた。
「あっごめんっ」
そう言った私は服を持つと、急いで準備室へと入った。
今回の衣装は、黒を基調としたもの。
私はワンピース、他の四人はシャツとパンツだった。
先程のようにすぐに着替え、私はマイクをチェックした。
体育館にあるマイクは、調子がよく悪くなる。
だから、持参するのだ。
「……大丈夫か?表情暗いぞ」
咲夜に言われ、自分が緊張していたことに気がつく。


