いつか、また会える日まで。



今日は検査日。




そして、私の渡米が正式に決定する日。



みんなと離れてしまう。


そう考えるのではなく、


私の病気が治る。



そう考えよう。





事実、渡米の目的は治療なんだから。




「……山中さーん、山中加菜さーん」






──ガラッ



「失礼しますっ!」


そう言って入ると、「今日はなんか固いね」と笑われた。



「ま、検査からしよっか」


「え」


てっきり治療のことを話すと思ってたから、思わず声が漏れてしまった。


「だって、進行具合によっては渡米出来ないかもしれないじゃん」



「あー……そっか」



もし万が一、飛行機に乗れないぐらい進行していたとしたら渡米出来ないもんね。



まぁ、最も、そうなっていれば入院してるはずなんだけど。


学校とかも行けてないはずなんだけど。