いつか、また会える日まで。



「おっはよー!」


「あっ、春おはよう!」






いつものように、







「おはようございます」


「おはよう、尚真」






いつものように、






「……はよ」


「響也、はよー!」







いつものように。






「……加菜、おはよう」

「うん、おはよう」










この日、私と咲夜……いや、私だけか。


私はみんなを騙す日々が始まった。




仕方がないことだとはいえ、少し悲しい。



「ねぇ、加菜ちゃん!今日の放課後、新しくできたカフェ行かないー?」


「ごめんねー、今日は検査日なんだ」




隠したい気持ちは変わらない。




この、今の当たり前が崩れてしまうかもしれないから。


でも、みんなを裏切るようで、とても辛かった。