いつか、また会える日まで。



「……学校の鏡であるべき生徒会、しかも会長と副会長が揃って門限を大幅に過ぎて帰ってくるとはどういうことだ!!お前らはそんなので生徒会がやっていけると思ってるのか?!」



いや、現に出来てますけど?

自らやりたいって志願したわけでもないですけど。




……とは言えない。

話が長くなってしまう。



「なんでこんな時間になったんだ!!」



ちらっと咲夜が私を見た。



だから、私から言う事にした。




「詳しくはまだお話し出来ないんですが、悩みを聞いてもらってたんです。そしたら私、感極まって泣いちゃって……」



「……それは何時でも良かっただろう?もっと時間のある時でも」


普通なら、先生の言っていることは最もだった。


普通なら。



「今じゃないと駄目だったんです」



でも、私には時間がない。

みんなと居られる時間は限られてるんだ。


「……そうか」




「でも、今言わないということは、言えないことをしたんじゃないか?」


「それは全くもって。いずれ報告することですから」



「いずれ……とは?」


いつ言うか決めろってこと?


……実際、全校生徒には舞台の時に伝えたとしても、先生には前もって伝えておかなければならない。



退学届も出さなきゃいけないし、受理もしてもらわないといけないから。





「……文化祭の前日、先生方にはお伝えします」