いつか、また会える日まで。

そして、ステージ。



結局、バンドということになった。





ミュージカルや劇は、私たち5人だけでは難しかったから。




そして、私はこの日にみんなに発表することにした。




準備や手続きがあるから、文化発表会が終わってから1ヶ月も学校に行けない。




だから、タイミングとしてはベストだと思った。



咲夜以外……春や綾ちゃんたち、先生にはこの日まで言わない。




みんなに気を使われたくない。



素で楽しみたいから。





「……加菜ちゃん?大丈夫?」



「え、あ……ごめん……。ちょっと考え事してた」




あはは、と誤魔化してみる。



少し不審そうな顔をしながらも、「なら良かった」と言ってくれた。