いつか、また会える日まで。

「えっ?……え、え?」




私は戸惑いを隠せない。



「本当、みんなどうしたの?!」



すると、春と隼人くんが前に出てきた。



「あ、隼人くんのこと呼び捨てにしたこと?ごめんねっ!実況だったから……」





咲夜のことを応援したということを、これっぽっちも悪いと感じていなかった私は言った。



「怒ってる理由、僕さっき言ったよね?!咲夜と付き合ってるからって酷いよ!!」





「「……」」







今さらっと言ったけど、忘れていた。





私たちが付き合っていることを、ほとんどの人が知らない。



「……え、ちょっと待て……。山﨑と山中って付き合ってるの?」



クラスの男子が言った。



私は「うん」と言おうとしたが、それは美緒ちゃんによって遮られた。




「そうだよー?でもだからって嫌がらせしたり文句言ったりしたら私たち許さないからっ!!」





「「ねーっ」」


と、春と美緒ちゃんが声を合わせる。


綾ちゃんも、


「そうね」



と言っていた。




嫌がらせ……


文句……





このクラスだから大丈夫だったけど、学校全体ともなればあり得ないこともない。



だから、そういうのは有り難いんだけど……






「あ、いじめ見つけたら生徒会の権限で退学にするから!」





……いや、何の心配もいらないか。