「あぁっ!!加菜ちゃん、ちょっときて!!」
私を見つけた春が、大股でのしのし歩いてきた。
「……え、ちょ、何?」
「邪魔してまで加菜に用事か?」
一気にテンションが下がった私たち2人に慌てながら、春は言った。
「クラスの子達が呼んでるの!!多分加菜ちゃんが咲夜の応援したからじゃなーい?」
……ちっ
なんて、これっぽっちも思ってないよ?!
「……あー、うん分かった。咲夜、休憩終わっちゃうだろうから……またね!頑張ってねー!!」
「ちっ、春のせいで……。加菜、無理すんなよ?」
「もちろん、ありがとー」
私たちがこうして会話をしているのに、春たちは待ってはくれなかった。
「あっ、加菜ちゃんいたぁ!!春くん、連れて来てって言ったよね??」
なぜか怒っている美緒ちゃん。
……と、クラスのみんな。


