……でも、その不安に勝つたび、不安を克服するたびに、私はきっと、強くなれるだろうから。
そう信じてるから。
だから、私は今日も頑張るんだ……!
「……よしっ」
「ははっ、大丈夫かよ?校門でこんなことになってて」
「本当にだよー!教室入る時とか声裏返っちゃうんじゃなーい?」
「だって緊張しちゃうんだもん、しょうがないじゃん」
2人に突っ込まれてしまったが、そこはあまり気にしないで……
「よしっ行くぞー」
手汗でベトベトになった手を握りしめ、ゆっくり一歩を踏み出した。
少し大袈裟だとか感じるかもしれないが、そういうものなのだ。
何かが怖い。
少しの遅れが怖いのだ。
嗚呼、今も心臓がバクバクと言っている。


