私たちが他愛もない話をしながら歩いていると、路地から美緒ちゃんが出てきた。
「おっはよー!!加菜ちゃん久しぶり!……もう大丈夫なの?」
「おはよう。ほんと、久しぶり!この前はありがとうね、おかげさまでいろんなことがもう解決したよ〜」
美緒ちゃんと咲夜の目があった。
「あ、咲夜くんっ!おはよーっ。加菜ちゃんの事、泣かせたら許さないから」
「おお、分かってる」
私たちは、3人で登校した。
その間にも、「おはよう」とか「大丈夫?」とか「無理するな」とか……
いろんな人たちが声をかけてくれた。
「着いたね」
私は、校門の前で止まった。
登校時間である今はたくさんの人が行き来している。
「……ちょっと、緊張するな……」


