「どれもこれも可愛いっ!勿体無いし、ゆっくり食べようっと」
私は、クッキーを棚2段目に入れた。
ここは、昨夜からもらったもの専用の棚なのだ。
「さて、……で?用件はなんだよ?」
咲夜が突然切り出してきた。
「えーっと……ね。私さ、咲夜に迷惑かけてない?」
「かけてるな」
「っご……ごめん……」
即答。
ほら、やっぱり迷惑だったんじゃん。
「そうやって悩まれると迷惑だ。俺はお前と一緒に頑張ろうとしてるのに、お前は迷惑かけてるからと言って離れようとしてる」
私はびっくりした。
嬉しかった。
でも、咲夜と目を合わせることができなかった。
咲夜が言ってることは、図星だったから。


