──コンコン…… 「加菜ー来たぞー?入ってもいいかー?」 あ……来ちゃった。 ちゃんと、ちゃんと話すんだよ! 「入っていいよー」 ドアを開けた咲夜は満面の笑み。 「今日はなー、おからクッキーを持ってきたんだ」 「おからクッキー?」 「駅の近くの店に置いてあった。なんか見てたらめっちゃヘルシーだから、お前でも食えるんじゃないかと思って」 「ありがとう」 心が暖かくなった。 咲夜がここまで考えて持ってきてくれたことに嬉しく思った。