いつか、また会える日まで。



でも、私はどうすることもできなかった。





私も、以前いじめられた経験があったから。




私がいじめられるんじゃないかって思うと動けなかった。


親として本当に最低。



娘を助けずに、私は逃げてしまったんだ。




でも、加菜が壊れてしまう気がして……



いつ加菜が退学しても大丈夫なように、新しい高校の手続きを知り合いに頼んでいた。





転校する直前に、加菜が辞めたいって言ったときにいじめのことを出すと、加菜は


お母さんは凄い


っていう顔したよね。




でも、実際は凄くなんかない。



私は最低。

加菜がひとりで闘っていることに気付けなかった。


ひとりで闘っている娘を見ながらも逃げる最低な奴なんだ。




ごめんね、加菜。