いつか、また会える日まで。


今年の2月、加菜は余命宣告された。



とはいえ、事例の少ない病気なのだから長くなるか、短くなるかは分からない。との事だった。



悔しかった。


また、私は何をすることもできない。


自分の無力さを恨んだ。



また、私は大切な人を失うんだ。と思うと腹が立った。


せめて、私が代わってあげられたら……



何度そう思ったことだろう。






加菜は、病気になったその当時から絶望的だった。



「どうせ、私なんて……」



これが口癖となった。




病気だと知られたら避けられてしまうかもしれないから。


そう思って学校でも教師以外には伝えてなかったら、



「なんであいつ体育いっつもサボってんの?」


「さぁ?したくないだけじゃない?」


「でもさ、先生らウチらがサボったら怒るくせにあいつには何にも言わないよね?」


「金でも使ってるんじゃない?笑」


「あー、そうかもね笑 サイテーじゃん、あいつ。」