いつか、また会える日まで。


「階段から落ちたことについての怪我ですが……右腕と左足の骨折ですね。しばらくは車椅子かと。完治には3ヶ月ほどかかります。」




それからしばらく置いて、意を決したように先生が顔を上げた。




「……あの、加菜さんの病気のことについて、お話があるんですが……」






……加菜の、こと?




命に別状はないのに、なんだろう。


「悪いことではありません」





そして、発せられた言葉は信じられないものだった。











「加菜さんの病気の治療法が見つかりました」









……。



「……え?……見つ……かった……?」



お金の負担はどうしても大きくなってしまいますが。と、先生は言った。



その顔は、安心感のある落ち着いた笑顔だった。




「……っ!全っ然構いません!加菜のために貯金してきてましたし!!」



「加菜さんには後日、落ち着いてから説明します。アメリカでの治療となりますし、事例も少ないですからゆっくり考えてください。……後日、詳しく説明します。」






私の目から、たくさんの涙が零れ落ちた。