雅は頭がいいから補講の心配なんてしなくてもいいんだ。


羨ましい……

「もし、じゃなくて99.9%決まってるけどね。ま、しょーがないでしょ?頑張れー」

雅…ひどいよー!



でも、本当のことか…


「頑張る……」


私は少し泣きそうになりながら言った。


「うん!じゃあ、真李奈ー帰ろっ。」


と言った雅が抱きついてきた。
この手のスキンシップはいつものこと。


「うん、帰るー!!」

私も雅を抱きしめ返した。

この時の私は、明日から悪夢が始まるなんて少しも考えなかった。


中間試験が終わって少し浮かれていただけだった。