それからあっという間に夏休みが終わって、後期授業が始まった。

 夏休み明けの履修相談日。

 朝一でアドバイザーの先生と面談かぁ。

 バイパスが混むからと9時からの面談で、家を7時にでた。

 大学に到着したのは、40分後。

 なんとか時間をやりくりして面談に。

 前期は「もっと履修科目を増やして単位をとって」と言われたことを思い出し、後期は同じことを指摘されないようにと頑張った。

 でも「1時間目を受けて、その後5時間目まで空くけどいいの??」と言われた。

 そこは私も考えた。でも、後期から授業を受けることに不安があったからいっかと楽観的になった。

 授業が始まると、なかなか先輩に会えない。会える日は、月曜日の5限終わりと、たまに火・木曜日。それも決まって、喫煙所近辺。

 彼が喫煙所からでてくるところをピロティ(掲示板)で友達に付き合ってもらって待って「お疲れ様です」と言って終わり。

 その時に見えた星は、数少なくて色も薄くてみにくかった。それって、私と先輩の関係をしめしているみたい。

 でもね、月曜日は大学に行くことが楽しみだった。先輩に会えるから。

 
 そんな時に詠んだ短歌

・7日ぶり ドアに寄り添う 君を見て
  不安が消えて 鼓動が早まる


・7日ぶり ドアに寄り添う 君を見た
  優しさよりも 野生さ増した


・髪延びて 野生さ増した 君を見て
  早まる鼓動  とまらぬ想い


・月曜日 夕方6時の 喫煙所
  君に会うため 行ったり来たり


・背が高く 煙草吸わない 酒が好き
  私が知ってる  君のことだよ


 友達に北海道旅行のことを話したり、一緒に参加した友人に先輩のことを相談するたびに告白するように言われて……。

 男友達と話すことは平気だけど、好きな人に話すときはちょっと緊張して何はなしていいかわからない。手紙で告白を参加した友人に言われて、ルーズリーフに「好きです。付き合ってください。」と書いて、手紙のように折って手渡して、その場を離れたのは11月中旬から末にかけてだったと思う。

 色々あった北海道旅行から4ヵ月後に、今度は奈良・京都にゼミ・文学の合同旅行が決まった。