そこには、怒りをあらわにした女の子がいた。




大きな瞳にまっすぐな長い髪。
俺が見下ろしてしまうくらい小柄で華奢なキレイな女の子。




「・・・・・・君、名前は?」




声に出してから、はっとした。




「名前なんて関係ないでしょ?」




そう言うと、そのキレイな女の子は友達の手を引いて去っていった。