片思いをし続けて一年が経とうとした頃、

彼女に変化が現れた。

無償に幸せそうな顔をする。

気になる。

もしかして…と期待してしまう自分がいるから。

意を決して問う

「なにかいいことありました?」

「あ、わかります?」

「幸せそうな顔してますよ?」

「ふふっ、あのね、実は…」

彼女の言葉に驚いた。

彼女のあの幸せそうな顔に嫉妬した。

今すぐ、奪ってやりたいとさえ、思ってしまった。



「私、結婚するの」



そのひとことが、俺の胸に突き刺さった。