もう一度逢いたい

学校につくと奏太の事は忘れることにした

目まぐるしく時間は終わる

私の時間もあっという間

「今日はどこに行く?」

ゆずゆの問いかけにどこでもいいよって答える

優歌は今日はデートdayだからゆずゆの機嫌は最高に良い

皆で歩いていると

「ナナ!!」

朝から聞いた声…

視線の先には奏太がいた

「なんでここにいるのよ」

「いや、別に母ちゃんからお前のお母さんのメアド聞いといてって言われたから…その」

「誰?」

むうくんの質問に

「前話した幼馴染み。」

そう言うとこうくんの瞳はキランと輝いた

「へー!!君が!!よし奏太くん?君も一緒に遊ぼうぜ」

「あっぜひ」

【奏太のばか!!なんで断んないのよ】

私は奏太が苦手だった

だから何となく遊んでても楽しくなくて

疲れてしまった。

「じゃあ帰るね♪」

「俺が送るよ」

モトくんの言葉にキュンとする

「いいよっ大丈夫」

「そんなわけないだろ?」

「でも…」

「俺が送るからモトさんはいいっすよ」

私とモトくんとの会話に割り込んできたのは奏太だった

「へ?」

「行くぞ!」

奏太は私の腕をつかむと引っ張りだした

「あっ皆またね!!」

奏太と二人きり

何も言えずに黙りこくる

「ち小さい頃さ奏太ブスとかキモいってよく意地悪しての覚えてる?」

「!!あれは本気じゃねぇよ?」

「え?」

「あれは、あの時からずっと!!」

奏太の言葉の続きは聞き取れなかった

「ナナ!!」

モトくんの声にかきけされたから

「モトくんくん?」

モトくんは奏太が掴んだ私の腕を無理矢理ほどくと

今度はモトくんが私を引っ張りだした