「勝手にすれば?」

この一言でわたしたちは.......






ことの始まりは、


「俺さぁ、上田千香ちゃんに告白されたんだぁ。でさぁ、返事どうしたら「勝手にすれば?」


わたしの好きな人である俊也が言ったことに

ついカッとなってわたしはそう言ってしまった。

「そ、そうだよな。お前にとったらどうでもいいことだよな。」

どうでもよくないよ!

あ~、こんな自分にイライラする。


【翌日】

「ねぇねぇ、聞いた?俊也と上田千香ちゃん付き合ったらしいよ?」


「えー!ショック。わたし俊也のこと好きだったのに!」


「でもさぁ、上田千香ちゃんなら納得だわ。」



そ、そうなんだ.....。

返事....OKしたんだね。

なんとも言えない気持ちになりわたしは

この場に立ちつくした。

すると、

「俊也ぁ~。今日デートしよ?」

「うん。」

手を繋いで登校してきた

わたしの一番嫌いなカップルがやってきた。

最悪、わたしは急いで保健室に向かった。

今日はずっと保健室でサボるか...。


誰もいない保健室のベッドに寝転んだ。


「俊也、大好きだよ。グスッ」

どうしてもこの言葉を言いたかった。

どうしても伝えたかった。


あなたの前では素直になれないけど、

「...大好き゛。ズゥ」

今は素直なわたしでいたい。




恋って、

『もどかしい』