「あたし行く!!! 行ってくる!!!」 「あはは、すごい勢いやね、 ありがとう。 お駄賃 あげるから 好きなもん 海の家で買っといで」 おばあちゃんはそう言って笑い、 1000円札を あたしの手に 握らせた。 あたしも おばあちゃんみたいな 優しい人間になりたいな。 「うん、ありがとう!」 「ほんなら、これ、頼んだね」 「任せてっ 行って来ます!」 あたしは 動きだす足を 抑えれなかった。 ダッシュで 海に向かった。 お弁当とお金を抱きしめて。