夏輝先輩…夏輝先輩…
ドキドキしながら、待っていると
ひょこっと 階段をのぞく顔。
「っ夏輝先輩!!!」
あたしは 立って、先輩の元へ走った。
「…阿呆。
何待ってんだよ」
「夏輝先輩を待ってたんですぅ!」
「お?お?…誰、誰、この子」
店の鍵を閉めていた、金髪短髪男の人があたしに気づいた。
その声に、あたしもその人の方を見る。
「え、めっちゃ可愛いじゃん」
「バカ。…誰にでもナンパするなっ」
そう言って、金髪の人をどついたのは、
茶髪の女の人。
あたしはびっくりして、固まっていた。
「…俺、帰る」
ぼけーとしてると、隣にいた先輩が歩き始めた。
「っあ、夏輝先輩!
待ってください!」
「ねね、そこの君〜」
夏輝先輩を追いかけると、
金髪男の人に止められた。
