…やだ、会えちゃった… 海の家で 働いてたんだ… 昨日とまったく同じ。 低くて甘い声、 整ってる顔、 漆黒の黒髪。 胸がドキドキしている。 …このまま、お別れなんて…やだよ。 もっとしゃべりたい。 あたし、こんなこと思う人だったんだ。 こんな 社交的だったんだ。 あたしは ソフトクリーム両手に その人を追いかけた。 「すいませんっ!」