「ほら!はやくー!」 「わかってるってー!」 あたしは 海辺で待っている お母さんの元へ 駆け出した。 「ほら、こけないように気をつけて!」 「えっ?こけないよっ! ……っきゃあ!」 そう答えたのもつかの間、 あたしは 砂に足を 持って行かれて ふわふわの 砂浜に ダイブしてしまった。 ふわふわだから 痛くない。 だけど、人間には 反射神経と いうものがあるわけで。 「いたーい!」 そう叫んでいた。