熱いシャワーを浴びてスッキリとした私は制服に着替えてリビングに向かう。 奈津子さんが用意してくれた朝食を食べながらぼーっとしていると、あっという間に時間はきた。 「気を付けてね」 お決まりの言葉は、もう唇を見なくても分かる。 「いってきます」 私もいつもの言葉を言って家を出た。 外は、まだ5月だというのに暑くて思わずため息がこぼれる。