廣瀬くんの出て行ったドアを見つめる。 でもすぐに我に返って 「ああ! 早く出しに行かなくちゃ!」 鞄を持って職員室へとダッシュした。 「ごめんね。お待たせ」 下駄箱に寄りかかって携帯をいじっていた 廣瀬くんにあやまる。 「別に走ってこなくてもいいのに」 ふっと笑って私の頭をポンポンとなでる。 ドキッ なんだこれ。 胸がすっごくドキドキ言ってる。 それと同時に熱くなる頬。