「あっ!
私、先生にこれ提出してくるから
先帰ってていいよ。」


課題をピラピラと見せて職員室に
向かおうとする。


「お前、馬鹿か
送ってくから。」


後ろから廣瀬くんのそんな言葉が聞こえて
ビックリしてしまう。



「いや、いいよいいよ!
教えてもらった上に送ってもらうなんて!」


そうだよ! 迷惑かけすぎだよね。


「そんなのいいんだよ
俺が送りたいだけだから。 下駄箱で
待ってるからな」


鞄を持って教室を出て行く廣瀬くん。


なんか今日の廣瀬くん優しくない…?