そして、シャープペン貸して。と私に手を出してくる。



私は、ピンク色のシャープペンを
廣瀬くんの手のうえに乗せた。



「んで、どこがわかんないの?」


プリントをじーっと見ながら問いかけてくる。



「……ぜ、んぶです。」


正直にそう答えると、ばっと顔をあげて
信じられないという顔をした廣瀬くん。


ど、どうせバカですよ!

馬鹿にされるのかな、と思っていると


「じゃあ、全部1から説明するから
ちゃんと聞いとけよ」


あれ?
馬鹿にされない…。