「いやあ、莉未あんたすごいわ」


何故か関心される。
美那はなかなかの不思議さんだ。


「でも、私は嫌だもん
あんな腹黒猫かぶり男なんて……」


「牧口さんって随分と口が達者だよね」



聞こえてきた声にビクッと肩が跳ねる。

しまった…!

せっかく小さい声でしゃべってたのに
今のところだけ素の声の大きさで喋ってた…!