「何逃げようとしてんの?」 私の耳元で囁いた廣瀬くん。 ボワッと顔が熱くなるのが自分でもわかる。 「みんな、牧口さんは俺の彼女だから よろしくね。」 廣瀬くんは大きい声でそう言った。 いやいやいや! 「ちょっとちが…!」 「バラしてもいいの?」 否定しようとしたところをまた耳元で囁かれたせいで全部言えなかった。