「通して」 人だかりができているところへ突っ込んでいく。 その瞬間に、 「キャーーー!!」 「なんで王子が!?」 女の叫び声が耳に響く。 うっせぇんだよ、 心の中で呟いて人混みを掻き分けていく。 そして、人混みが途切れたところに 莉未がグッタリとした様子で倒れていた。 「おい、莉未!! しっかりしろ!!」 肩を叩いても応答はなくて。