そんな俺の視線に気づいたのか楓が
絡ませていた腕を離して、引っ張った。



「李玖ちゃん、あの女のどこがいいの?」



「は?」



「うざったいよあの女。
李玖ちゃんのこと諦めないとかなんとか、
邪魔だよね、ほんと」



前にあるいている莉未を睨みながら
そう言う楓を突き放したいと思ったが
出来るはずもなく、行くぞ。と言って
歩きだした。