俯いて泣きそうになるのを堪えながら トイレに向かって歩いていると ―どんっ 誰かにぶつかって尻もちをついた。 痛さに顔を歪めていると、 「前見て歩きなさいよ! ていうか、あんた李玖ちゃんに近づかないで 目障りなの」 ふんっと言って歩き出す楓ちゃん。 「嫌です…っ」