俺だけ見てろよ




そして、もやもやしながら終えた授業。



全く頭に入ってこなかったし…


真っ白なノートを見つめながら、はあ。と
ため息をもらした。


でも、今日は帰り一緒に帰るって約束
したんだから、元気出さなきゃっ!


自分に気合いを入れて、廣瀬くんのもとへ
向かった。



「ひ、廣瀬く……」


「李玖ちゃん!」


話しかけたわたしの声を遮ったのは
とっても可愛らしい声―楓ちゃんだった。