真剣な表情でそう言う廣瀬くんに
さっきよりも鼓動が速くなる。



「でも、お前は星野のことが好きなんだろ?」



少し悲しそうな顔をしている廣瀬くんを見て
心臓をぎゅっと掴まれた感覚がして
苦しくなった。



廣瀬くんの言葉にいちいちドキドキしたり
悲しくなったり苦しくなったり…


これは間違いないよ。



「違う!」


廣瀬くんに対するドキドキは


ぎゅっと廣瀬くんの制服をつかむ。


「廣瀬くんが好きなんだよ」



――キミに恋をしているからなんだよ。