ドキドキいっているのと同時に
顔が燃えるほど熱くなっているのがわかる。



それを見られるのが嫌でわたしは
俯いた。


でもそれは、廣瀬くんにあごを掴まれて上を
向かされてしまったことによって意味が
なくなってしまった。



「ちょ、廣瀬くん……」


「莉未が好きだ」


「…へ?」


廣瀬くんの突然の告白に間抜けな声が出る。


「最初に教室で莉未と話して、最初は
何だこの気の強い女。って思ってたけど
他の女みたいに俺に媚びなくて自分を
貫く莉未にいつの間にか惚れてた。」