俺だけ見てろよ




「莉未!!!」


幻聴だろうか。


廣瀬くんがわたしを呼ぶ声が聞こえた。


「り、李玖!?」


女のびっくりしたような声が聞こえて
わたしはゆっくりと目を開けた。


「てめぇ、俺の女に触ってんじゃねぇよ!!」


―ボカッ


廣瀬くんは男たちを思い切り殴りつける。


廣瀬くん、来てくれた……。
私の目からはさっきとは違う安心の
涙がじわりと浮かんでくる。