体育館倉庫に着いて思いっきり
掴まれていた腕を振り払われた。
その衝撃で私は思いっきり地面に尻もちをついた。
いたい…っ
「あんたが悪いのよ
とっとと李玖と別れないから」
そう言ってわたしを見下ろす女を見上げてキッと睨みつける。
「な、なによその目…!
あんたなんかに李玖はふさわしくないの!!」
――パチンッ
と思い切り頬を殴られる。
じんじんと痛む頬を抑えてわたしは
「廣瀬くんが好きならもっと正々堂々
廣瀬くんにぶつかればいいじゃない!!
こんなことしたって廣瀬くんが振りむいて
くれるわけない…!」
一気に叫んだ。