「莉未ちゃんがケバい女の子たちに
無理矢理連れてかれたって


――おい、李玖!!!」



辰哉の言葉に俺は教室を飛び出していた。


莉未、無事でいてくれ…!



心の中で祈っていると制服のポケットに
入っている携帯が揺れる。


俺は走りながらメールを開いた。


【体育館倉庫!!!】


辰哉、さんきゅ


辰哉にお礼を言って俺はスピードをあげた。