廣瀬くんの言葉にピクッと身体が反応
してしまったことに自分でもわかった。


「な、なんも隠してないよー!
じゃ、わたし先行くね」


明らかに動揺してたと思うからわたしは
少し先に見える学校へ足早に走っていく。



はぁ。と溜息をついて下駄箱を開ける。


……あれ?


上履きがない。


ど、どうして?わたし持ち帰ってないし…。


違うところに入れちゃったのかな?と探しているわたしのそばに3人の影ができたのがわかった。


「牧口さん、上履きないのー?」


聞き覚えのある声にゆっくりと顔をあげる。


そこには私の上履きを揺らしてニヤリと
笑っている昨日の女の子たちがいた。