そう思った私は咄嗟に思いついた嘘をついた。



「今、携帯壊れてて修理に出してるから無理なんだ…。」


申し訳なさそうにそう言うと


「そっか…。
なら仕方ないね」


意外とすんなり引いてくれた。


よかった。と安心していると、ぐいっと腕を引っ張られて机に押し倒された。


真上には、廣瀬くんの整った顔が笑っている。


何が起きたのかなかなか理解できない私。