俺だけ見てろよ





「これじゃ、まるでわたしが廣瀬くんのこと
好きみたいじゃない…。」


ぽつりと呟いたその声は誰もいない
静かなトイレに少しだけ響いた。



その日のわたしは一日中上の空で。


美那にも心配されたけどなんとか笑って
ごまかした。


美那に心配かけるのは嫌だもん。



そして放課後、帰るぞ。と言って手を
繋いできた廣瀬くんを振り払ってしまった。


「は?」

案の定、眉間にシワを寄せて怪訝そうな
顔をする。