夕日が差しこんでくる教室。 グラウンドから部活に励んでいる生徒の声が 聞こえてくる。 「星野くん…」 私は誰ひとりいない教室で好きな人 星野棗(ほしのなつめ)くんの席に座り、 呟いた。 私、牧口莉未(まきぐちりみ)が星野くんに 恋をしたのは半年前。 優しくて爽やかでいつも笑顔の星野くんに いつしか恋心を抱いていたんだ。