Fakeな俺

そして、声が聞こえる方をたどると...


ここは文化祭の時と同じ。
〝体育倉庫〟だった。



ーバンッ


俺は、ドアを勢いよく開けて中に入る。




そこには、手首を押さえられ
襲われる寸前の結乃と立花瞬。




「てめぇ!何したかわかってんのか!?」


俺の怒りは収まらない。



「んー?君だって夢と仲良く話してたじゃん。
結乃ちゃん放っといてさ。」


...それは事実だ。
否定できない俺。


「知らないだろ?
授業中、ずっと...結乃ちゃんはお前だけ見てたよ」


...結乃。
そんなことにも気づけない俺。

情けねぇ。